「ビールを飲むと脳細胞が死滅する」はウソ!

「ビールを飲むと脳細胞が死滅する」はウソ!

スルーすると思ったか?甘い!

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本日は4月1日、エイプリルフールですね!

ひととおり会話した後に「いまの嘘だから」という締め文句がうざがられすぎて現実世界では誰も触れなくなりつつありますが、ネットではWebサイトのトップページが丸ごと変わっていたり、嘘ニュースが流れてみたり、なんだか年々やることが大きくなってきている気がします…

さて、味博士の研究所もエイプリルフール旋風に乗って大量の嘘情報を掲載したいのは山々なのですが、当研究所では誤った情報をお伝えするわけにはいきませんので、今回はネット上で拡散されている1つの嘘情報に切り込んでみたいと思います。

「雑学」という名前で流れてくるガセネタに注意

3月までの慌ただしい空気が落ち着き、新生活を迎える皆様は浮かれているかたも多いでしょう。
春だから、コンパだから、歓迎会だから、と開かれる飲み会の数々!「酒は飲んでも呑まれるな」とかキニシナイ。春だからいいじゃん!という気持ちです。

しかし、某青い鳥SNSではたまにこんな一文が流れてきます…

「ビールを飲むと脳細胞が死滅する」

数ある「アルコールは怖いよ」情報のなかでも異彩を放つこの一言。科学的根拠が添えられてなくてもなんとなく恐怖を煽るツイートであることは確かです。

しかもアルコールとかでなくまさかのビールを名指しです。こんな不意打ちで攻撃されてはビールも「えっ?!僕何もしていないのに…」と思わざるを得ないでしょう。かわいそうなビール。

さて、このビール名指しの根拠はネットの闇に埋もれてしまっていますが、事の発端は「アルコールが脳細胞を殺す」という噂にあるようです。

ではこの噂、本当なのでしょうか…?
答えはNO!エイプリルフールじゃないからって、信じちゃいけませんよ!

ビールぐらいでは脳細胞は死なない

アルコールはアルコールでも、高濃度で純度100%のアルコールには確かに、細胞や細菌を死滅させる効果があります。アルコールが殺菌・消毒剤として利用されているのはそのため。

しかし人間は、脳細胞を殺せるほどの高濃度のアルコールを血液中に摂取することができないことがわかっています。

さらに、1993年にグレーテ・ジェンセン、ベンテ・ペッケンバーグ神経学研究所をはじめとする共同研究で実施された、死後のアルコール中毒者と非アルコール中毒者の脳細胞の数・密度を比べた実験では、双方に大きな差はなかったそうです。

なんと!アルコール中毒のかたですら、脳細胞を劇的に殺すほどのアルコールを摂取することはできない…!

「ビールが脳細胞を殺す」というのは、純度100%のアルコールが脳細胞に触れた時にそれを殺せるという話に尾ひれがついて生まれたデタラメだということがわかりますね!

ただし、アルコールを多量に摂取すると、脳細胞同士の通信がスムーズではなるため、神経ネットワークに影響が出て、自分では普段やらないようなことまでやってしまうことが起きるのは事実です。

脳細胞の数に劇的な変化を及ぼさないからといって、調子に乗って飲みすぎるのは、ダメ、ゼッタイ

なお、巷で広まっている脳細胞が1日10万個死ぬというのも俗説で、いったいどこの誰が言い出したのかわかっていません。嘘はアルコールと同様、容量を守って楽しく摂取しましょう!

参考:
What Alcohol Actually Does to Your Brain and Body
ALCOHOL DOES NOT KILL BRAIN CELLS

さらに嘘を暴きたいかたはこちら:【マジで危険】「飲む酵素」に全力で警鐘を鳴らしまくってみた

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