牡蠣で生活習慣病予防!?牡蠣の中性脂肪・コレステロール低減作用とは

牡蠣で生活習慣病予防!?牡蠣の中性脂肪・コレステロール低減作用とは

牡蠣の嬉しい効能

種類によって夏と冬、2つの季節で旬を迎える牡蠣。亜鉛やカルシウムなどのミネラル、たんぱく質をはじめとした栄養素を豊富に含み、食べ続けることでさまざまな健康機能があるといわれています。

反面、他の魚介類より少しお高めだったり、肉厚な食感、プリン体の含有量から「なんとなく太りそう」なイメージも抱かれがちな牡蠣。しかし実は血中コレステロールや中性脂肪の濃度を下げてくれる効果があり、実際にヒトや実験動物においての実験でそれらの効果が報告されているのです。

今回は牡蠣の成分がコレステロールや中性脂肪に及ぼす影響についてご紹介します。

1. 植物ステロールがコレステロールの吸収を防いでくれる

植物ステロールは動物ステロールであるコレステロールと似通った構造をしているものの、その特性上コレステロ-ルの吸収を阻害し、血中コレステロ-ル濃度を低下させる作用があります。ゴマや大豆などの含有量が多い印象ですが牡蠣にも含まれており、同様の効果が期待できます。

2. DHAやEPAが中性脂肪濃度を低下させる

牡蠣にはn-3系脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)が含まれています。DHA/EPAは血中中性脂肪低下作用や心血管疾患リスク低減において明確な根拠であると評価されている成分。肝臓での脂肪合成を抑制し、中性脂肪の濃度を下げる作用があります。

3. 牡嘱酵素分解ペプチドの効果

酵素分解ペプチドとはたんぱく質をたんぱく質分解酵素で分解する過程で生成される、アミノ酸が2個以上ペプチド結合したもの。たんぱく質の状態では生理活性がないものでもペプチドに分解されることでその機能を発揮します。

牡蠣に含まれる牡蠣酵素分解ペプチドには血清中・肝臓中の中性脂肪濃度を下げる作用があると報告されており、さらに血清ASTおよびALT値の改善作用から肝障害への改善効果も期待できます。

おまけ:牡蠣に含まれる亜鉛について

牡蠣の不安要素として食中毒のほかに挙げられるのが亜鉛の過剰摂取です。牡蠣には亜鉛が豊富に含まれるため、適量であれば人体に必要不可欠な栄養素の摂取となりますが、摂りすぎは体調不良や中毒を引き起こします。

では実際、どれほどまでがセーフラインなのか計算してみましょう。牡蠣の亜鉛含有量は100gあたり約13.2mg。亜鉛の推奨量は男女別で異なり、15歳の男性で10mg/日、女性で8mg/日となっています。気になる上限値は男性が40〜45mg/日、女性は35mg/日です(※どちらも15歳〜69歳を対象とした値)。

大きめサイズの牡蠣はだいたい20g程度。男性は3〜4個、女性は3個程度で1日分の推奨量に達します。上限ギリギリまで頑張るのであれば、男性は15個、女性は13個程度になるでしょう。

もちろん牡蠣の大きさや個人差があるので一概には言えませんが、ひとつの試算・目安としてお考え下さい。この数字を見てみると、普通に食する分には問題のないケースがほとんどではないでしょうか。

さて、ここまで書いておいてなんですが、牡蠣の健康効果で謳われているものは「食べ続けること」が前提になっている場合が多いです。個人的な所感ですが、牡蠣に関するいろいろな実験の結果を見ると、少なくとも3週間以上摂取し続けた末の効果発現となっていることが多いように感じます。

しかしぶっちゃけ牡蠣を何週間も食べ続けるのは少々きついものがあるでしょう。個人差はあるものの、私の場合であれば週1回が限度です。「この効果があるから牡蠣を食べよう」というのではなく、あくまで「牡蠣を食べたらこんな効果があるかも☆」と食べたときの+α的要素として考えておくのをおすすめします。

参考:
牡蠣酵素分解ペプチドの中性脂肪およびコレステロール低減効果
高コレステロール血症を合併する糖尿病患者に対する牡蠣肉抽出エキスのセレン補給効果と血清総コレステロール低下作用
植物ステロ-ルについて
「食品の機能性評価モデル事業」の結果報告
日本食品標準成分表
日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要

関連記事:
『おっとっと』で「魚介だし」をとってみた!そのお味は…?
生牡蠣にシャブリは合わない?ベストマッチは安いワイン
コレを使いこなせたら料理上手!—魚介や鍋をグンと美味しくする調味料とは?

意外な事実カテゴリの最新記事