「練る」ことで繊細な味が引き出せる!?
「温めると美味しい飲み物」
「○○と混ぜると美味しい飲み物」
「○○をチョイ足しすると美味しい飲み物」
といったテーマの記事を読んだことがある方が多いのではないでしょうか。
味博士の研究所でも、そうした典型パターンにあえて乗っかってみたいと思います。
テーマは「練ると美味しくなる飲み物」!
「またそのパテーンか、ツマンネ」とブラウザを閉じそうになったそこのあなた!3秒待って下さい。これは、何かを混ぜたりして味をチェンジするのではなく、練ることによって本来の美味しさを引き立てることがコンセプト。
つまり、これは繊細なあなたの舌への挑戦状です!さっそく、練ると美味しくなる飲み物を紹介します。
お湯をいれる前に練るべき身近な飲み物3つ
1. インスタントコーヒー
お湯を注いで溶かすだけのインスタントコーヒーは、お湯を淹れる前にスプーン1杯程度の水を加えて、粉を潰すようにしばし練ります。そうすると、コーヒー粉の中に含まれている「多糖類」の構造に影響をあたえることでお湯に溶けやすくなるため、口当たりがまろやかになりますよ。
2. ココア
カップにココアの粉を入れたら、粉が浸るぐらいの量の牛乳で練りましょう。牛乳には、水に溶けやすい物質と油に溶けやすい物質の両方と仲が良い性質をもつ成分が含まれているので、ココアの多糖類やカカオバターと混ざり合い、あとから入れるお湯や牛乳との溶けやすさが増し、コクが強くなります。
3. 日本茶
日本茶の茶葉も、最初に水でふやかして練ってからお湯をそそぐことで、香り高いお茶にすることができます。ふやかしてから練るステップを入れることで、より茶葉の成分の抽出がされやすくなり、茶葉がもつ本来の苦味や旨味を堪能することができるのです。
どれも身近な飲み物ですが、上記のような理由で練っておいしくすることができます。何かを混ぜたりちょい足ししたりするほど味が変わるわけではないものの、繊細な舌をお持ちの方であれば十分に味の違いが分かるはずです!ぜひ、練ると美味しくなる飲み物で、あなたの味覚力をチェックしてみてください!