こんにちは、味博士です!
さて今日は日本人の味覚にまつわるお話です。
現在、味覚といえば弊社の味チャートにも用いている
甘味 酸味 苦味 塩味 旨味が基本の五味とされています。
でも実は旨味が味覚の一つだと世界的に認められたのは
ごく最近のこと、2000年になってからなのです。
旨味の認定が遅れた理由として、
そもそも旨味を自覚している人が世界に少なかったことがあります。
旨味を発見し、その存在を主張する日本の学者たちに対して
「旨味なんてない。甘味と塩味を足して2で割った味か何かだろう。」
他国の学者からはそんな指摘が返ってきたそうです。
私たちには当然のように感じられる旨味。
日本人はどうやって旨味を感じる力を育ててきたのでしょうか。
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その秘密は日本が島国だったことにあります。
アジアやヨーロッパの他国が肉食文化を選んだのに対して、
海に囲まれ、多様でおいしい魚介類がいつでもとれる日本は
自然と魚食文化になっていきました。
旨味たっぷりの昆布やかつお節を食べているうちに
自然と旨味を感じる力が育っていったんですね。
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日本人が優れているのは旨味に関してだけではありません。
実は甘味を感じる力がスゴイ!のです。
「甘みがあっておいしい!」とグルメリポートでもよく言っていますよね。
お砂糖や蜂蜜が入っているわけでもないのに食材の甘味を感じとる力は、
お米を食べることによって養われてきたと考えられています。
お米の甘味を感じることで、よりおいしくお米を食べることができるからです。
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写真を見ているだけでお米の甘味が想像できたあなたは味覚がスゴイ!日本人なのです。
昨年、和食が世界無形文化遺産に登録されました。
素材の味を活かす和食は、日本人の繊細で優れた味覚によって育てられ、
また日本人の味覚を育てる役割を担ってきました。
和食文化とともに、日本人の持つ優れた味覚も守っていきたいですね。