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コーヒーを飲んだ後は甘味を感じにくくなる?カフェインの作用

コーヒーを飲んだ後は甘味を感じにくくなる?カフェインの作用

コーヒーを飲んだあとに「一粒だけ」とチョコレートを食べたら、思ったより甘く感じずに、ついたくさん食べてしまった……という経験はありませんか?筆者はあります。

甘いものをたくさん食べていると甘味の感度が下がり、どんどん食べれるようになってしまうように、コーヒーのあとのチョコレートも「甘さ控えめ!」とばくばく食べれてしまうんです。個人的には1箱くらいちょろいと思っています。

これはいったいどういうことなのか。ニューヨークのコーネル大学が、「ジャーナル・オブ・フード・サイエンス」に発表した研究結果[*1][*2]をご紹介します。

カフェインが甘味を感じる能力を低下させる?

カフェインには、アデノシン受容体(アデノシンA1受容体・アデノシンA2a受容体)という眠気を催したり気分をリラックスさせてくれる物質をブロックする性質[*3]があります。朝に飲む一杯のコーヒーは、目覚めをよくしてくれる、という点では理に適っているんですね。

しかし、マウスを使った実験において、甘味を感じやすい味覚細胞にアデノシン受容体が存在するという報告があります。

つまり、ヒトにおいてもカフェインが「甘味」を感じるセンサーを低下させる作用を起こしている可能性があるんです。

そこでコーネル大学が行った実験がこちら

107人の参加者を対象に行われた実験では、カフェインが入っていないコーヒーと、200mgのカフェインが入ったコーヒーが用意されました。カフェインが入っていないコーヒーは苦味成分を加えて、カフェインが入ったコーヒーと同程度の苦味になるよう調整されたものです。

ちなみにインスタントコーヒー一杯の一般的なカフェイン含有量は約60ml[*4]です。200mgのカフェイン……特盛ですね。

被験者は2群に分けられ、それぞれのコーヒーを引用。その後、ショ糖溶液を飲んでもらいました。その結果、カフェインが200mg入ったコーヒーを飲んだ参加者は、「甘くない」と評価したそうです。別日に割り当てるコーヒーを入れ替えた場合も、結果は同様だったとのこと。

マウスの実験結果のように、カフェインの作用によって甘味を感じる力が阻害されているんですね。ということは、実験結果にはありませんが、カフェインレスのコーヒーを飲めばコーヒー飲用後の甘いものの食べすぎを抑えることができるのではないでしょうか。

ちなみに、実験の第2段階として被験者たちにコーヒー飲用後の注意力と覚醒度について算定してもらったところ、カフェインの有無に関わらずどちらの群も「向上した」と答えたそう。これについてコーネル大学のロビン・ダンド研究員は、「コーヒーを飲む、という行為自体にプラシーボ効果があるといって良いだろう」と述べています。

コーヒーの覚醒作用はカフェインが入っている、入っていないではなく「眠気が醒める」と自覚するかどうかということのようですね。

参考:
*1 Caffeine tempers taste, triggering temptation for sweets
*2 Caffeine May Reduce Perceived Sweet Taste in Humans, Supporting Evidence That Adenosine Receptors Modulate Taste
*3 アデノシンA2a受容体の研究
*4 カフェイン

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