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ラーメンのスープを飲むことと肥満は本当に関連する?

2016年12月21日

ラーメンのスープ、飲むor飲まない?

ラーメンを食べている間は非常に幸せです。全てを忘れて具材や麺、絡まるスープに魅了されることができます。ただ具材・麺を食べ終わったとき、私たちは大きな問題にぶつかることとなります──そう、ラーメンのスープです。

ラーメンのスープを飲むor飲まない派の議論は止まるところを知りません。美味しいし、残すのは失礼な気がするし、でも塩分もカロリーも以下略。飲み干してしまった暁には、後悔や自責の念に苛まれます。「美味しかったしまあいいか」ラインを超えるまで苦悩の時間を送ることでしょう。でもやめられない。だって人間だもの。

しかし、そもそも太っている人は本当にスープを全部飲んでいるのでしょうか。理論上、納得できるだけで実際はどうなのかわからない…本日はそんな希望を抱く人々(筆者含む)に現実を叩きつけたいと思います。

麺類のスープを飲む量はBMI・体脂肪率と関連する

20代前後の男子大学生32名を対象にしたBMIおよび体脂肪率と嗜好性の関連の調査結果では、「麺類のスープ・汁を飲む量」とBMI・体脂肪率の間に正の弱い関連性が見られたそうです。つまり、BMI・体脂肪率が高い人ほど麺類のスープや汁をたくさん飲んでいるということ。

「BMIと体脂肪率で肥満が測れるのか?」という議論はさておき、どちらかといえば肥満や隠れ肥満に近しい状態の人が麺類のスープを飲み干していることは確かでしょう。頻度ではなくあくまで量ですので、たまに気に入ったスープを飲むくらいなら大丈夫なのかもしれません。ただしこの思考こそが肥満と直結している可能性も高いです。

この「麺類」はラーメンに限ったことではなく、必ずしもラーメンのスープが悪者とは言い切れません。同様にラーメンはNGだけどうどんはOK!といった例外は発生していませんのでご注意を。

味が濃くなるほどBMI・体脂肪率は高い

同調査によると麺類のスープ同様、「家庭の味付けが外食と比べて濃くなる」と回答した人ほどBMIおよび体脂肪率との弱い相関が見られたそうです。また、それらの指数が上がるにつれて家庭の味付けが濃くなる傾向も見られ、体格指数の上昇と濃い味嗜好、双方の関連が示唆されています。

そもそも肥満の人は味覚の閾値が高いことが報告されており、濃い味でないと満足できない体になってしまっています。味が濃いものはそれだけ塩分や糖分が詰まっていることが多いですから、日常的に摂取し続けることで肥満につながっていく…ということは想像に難くありません。

甘味や塩味、油は人間に必要なエネルギーであったり、摂取すると脳内で快楽物質が分泌されたり、異なる味覚を交互に摂ることで食欲が刺激されるなど、私たちの脳にダイレクトで罠を仕掛けてきます。ラーメンのスープもそうですが、日常的な味付けにも気を配るべきと言えるでしょう。

ちなみに筆者自宅近所のラーメン屋さん5軒でアンケートを取って見たところ、「スープに関しては残す人が多いので気にしていない」という回答が得られました。自制心でスープを残して申し訳ない気持ちになった場合は、帰り際に「美味しかったです」と一声かけるだけで心のもやもやが晴れるかもしれないですね。

参考:
体型が味覚および味覚嗜好性に及ぼす影響の検討

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味博士の研究所 編集部
味覚センサーレオを中心として、味覚や食の科学に関するニュースを配信しています。
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