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麦茶をラクしておいしく飲むための作り方を研究してみた

麦茶をラクしておいしく飲むための作り方を研究してみた

ラクしておいしい麦茶は飲めるのか?

麦茶を簡単においしく飲むための作り方を研究してみた

前回はお湯出し麦茶と水出し麦茶の味の差について、味覚センサーレオを使って検証しました。お湯出し麦茶のほうが水出し麦茶よりも味覚の点において優位にあるという結果に落ち着いたのはいいのですが、究極のズボラリストとしてはお湯出し麦茶を作って冷やすのはめんどうくさい!

なんとかもっとラクに早く作る方法はないものか…今回は手間をかけずにお湯出し麦茶に近い味の麦茶を作る方法を研究します。

お湯出し・水出し両用麦茶とはなんなのか

そもそもお湯出し・水出し麦茶の茶葉とはいったいどんなものなのか?疑問に思った私は、製造メーカーのかたに直接聞いてみることに。

その中で得られた情報は下記の3つです。

①焙煎しただけの麦は、お湯では比較的短い時間で抽出できるが、水では相当長い時間をかけて抽出しないと麦茶として飲むことができない。
②焙煎した麦を細かく砕き、お湯でも水でも短時間で抽出できるように加工したものをお湯出し・水出し両用麦茶として販売している。
③以前は焙煎した麦を粉状に粉砕した水出し専用麦茶パックを販売していたが現在は発売していない。

お湯出し・水出し両用があるのならば水出し専用が不要になるのは当然ですね。しかし、水出し専用の“粉状”というところに、もしかすると水出しでもおいしくなる要素が隠れているのかもしれません。

ならば実際に粉末麦茶を作ってみましょう!

水出し専用「粉末麦茶」のお味は・・・

早速、お湯出し水出し両用麦茶をミルで粉砕して「粉末麦茶」にしてみました。

麦茶を簡単においしく飲むための作り方を研究してみた
粉砕前
麦茶を簡単においしく飲むための作り方を研究してみた
粉砕後

出来上がった粉末をそのまま水に溶かしても溶けなかったので、だしパックに入れてから1リットルの水の中に投入。冷蔵庫で冷やして水出し麦茶を作りました。

出来上がった粉末麦茶で作った水出し麦茶を、お湯出しVS水出し麦茶対決の分析を終えて休憩モードの味覚センサーレオくんを呼び戻し、一緒に試飲しました。

見た目は濃い色の仕上がりで少し濁っている様子。よく見ると細かいこげ茶色の粉が沈んでいます。飲んでみると麦の味がダイレクトに舌に届く感じがするものの、粉末が舌に絡みつくので舌触りと喉越しが良くありません。

味覚センサーレオくんでの分析結果は以下のとおり。

麦茶を簡単においしく飲むための作り方を研究してみた

「お湯出し」と「水出し麦茶」とあわせて、コクに注目して比べてみます。

麦茶を簡単においしく飲むための作り方を研究してみた

水出し麦茶よりは若干、お湯出し麦茶寄りの傾向が見られますが、水出し麦茶よりもおいしいと結論付けられるほどのポイント差ではありません。これはパックを加熱していないことで「メイラード反応」が起きていないために、メイラード反応によって生まれる香味成分「アルキルピラジン」が増えていないことに起因すると考えられます。

以上の結果を見ると、ズボラリストにとって手間としかなりえない “ミル挽き”を実施してまで
麦茶を粉末にする理由が見つからない、という結論に。

ズボラリストのための美味しい麦茶の作り方は?

でも、ここで諦めるわけにはいきません!

ここまでの検証結果により、下記3つの条件が必要なことがわかっています。

・ お湯出し・水出し麦茶パックをそのまま使う
・ メイラード反応を起こすために熱を加える
・ 粗熱を取らなくて良い

この条件を満たすため、以下の手順で「1分だけお湯出し麦茶」を作ってみることにしました。

①お湯出し・水出し両用パックを1分間お湯に浸して「メイラード反応」を起こす
②お湯から引き上げて1リットルの水に投入
③冷蔵庫で冷やす
お湯からパックを引き上げる際にお箸が登場するので洗い物は増えますが、従来の「お湯出し麦茶」の作り方よりもかなりの手間と時間が省けます。

出来上がったものを見てみると、色がしっかりと茶色くなり、十分抽出されている印象を受けました。飲んだ瞬間にほのかに香味が感じられて「メイラード反応」の面影が見えます。舌触りも良くなっている気がする…。

それでは本番です。完全に終業気分で帰宅準備中の味覚センサーレオくんを捕まえて無理やり検証をお願いすることに。そんなレオくんの感想がこちらです。

麦茶を簡単においしく飲むための作り方を研究してみた

見事なまでに、粉末麦茶と似た結果となりました。ではコクの結果はいかがでしょうか?

麦茶を簡単においしく飲むための作り方を研究してみた

水出し麦茶・粉末麦茶よりも、1分間お湯出し麦茶のほうがお湯出し麦茶寄りの傾向が見られることがわかりました。お湯にパックを浸したことでメイラード反応が起き、香味成分が増したからだと推察されます。

ここでのポイント差は0.13。この0.1というのは約半数の人が味をわかる程度の数値ですから、だいぶお湯出し麦茶に近づいたといえるでしょう。この調子で2分、3分と加熱時間を増やし「メイラード反応」が起こる時間を足していくと、さらにお湯出し麦茶に近い味の麦茶となっていくことがわかります。

しかし、1分間お湯出し麦茶は苦味が少なく、とってもすっきりとした味わい。お湯出し麦茶のコクも捨てがたいのですが、お湯出しと水出しのいいとこ取りのようなすっきりとした麦茶が個人的には好みでした。

あっさりとした味わいがお好みのかたは1分で。よりコクをマシマシにしたいかたは加熱時間を延ばして…どうぞ実際に作って、一番おいしい麦茶の味を確かめてみてくださいね♫

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